Aboitiz Equity Ventures, Inc.(AEV)

【会社概要】1989年にCebu Pan Asian Holdingsとして創業。93年に現社名に変更。ダバオ市のDavao Light and Power Companyを、バターン市のMarivelesにMariveles石炭火力発電所がメインで、独立系電力会社としては国内最大の発電量を誇る。Aboitiz家の資産管理会社であるAboitiz & Company, Inc.が発行済み株式の48.57%を保有する。子会社を通じて、発電・配電、銀行・金融サービス、食品製造、土地・インフラ・建設・造船などを手掛ける。

【ファンダメンタルズからの分析】広範な事業セグメントを展開しているがメインは発電で、収益構成の約40%を占める。セグメントパフォーマンスはバランスが良く、本サイトの投資力レーダーでは6項目すべてが主要30銘柄の平均を上回っている。すなわち業績のブレが少ないという経営体質を持つ企業といえる。株主還元に関しては現状、不満な水準。配当性向は10%弱となっており、配当利回りも3.7%前後(3/16現在)とやや低めである。その分内部留保が潤沢で直近で1530億ペソを蓄えている。これは年間売上高の80%に相当し、経営の安定性につながっている。

【株価バリエーションからの分析】3/16時点でPER9.54倍、PBR1.1倍前後。本サイトオリジナルのPVRは0.8倍で、割安感は強い。また時価総額は2150億ペソほどだが、Aboitizファミリーが発行済み株式数の50%強を握っており適度な株式の流動性を持つといえる。

【テクニカル分析】
AEVの高値予:52.67 安値予:40.03 左は3/16現在の月足になる。18年9月の安値を更新したところだ。注目されるのは先行スパンや基準線からの下乖離が大きくなっている点。18年とほぼ同じ水準まで下げており、いつリバウンド相場入りしてもおかしくない状況といえる。

 

 

 

【今後の戦略】経営体質は今回の新型肺炎禍の影響が比較的軽微だと思われ、業績の下振れリスクも最小限にとどまる見通しだ。加えて株価の下落によりバリュー感が強まっており、現在の株価水準より下は黙って買いを入れるところだ。株価30ペソ割れがあれば思い切った株数を取得したい。とりあえずの戻り目途としては45ペソ。この目標までは2か月程度で達成可能と思われる。

 

Jollibee Foods Corporation(JFC)

【会社概要】1978 年に創立された最大のファーストフードチェーン。18年末現在国内で1146店舗を保有し、うち618店舗がフランチャイズ。海外展開も積極的で米国、カナダ、ベトナム、ブルネイなど400店舗以上を出店。Jollibee、Chowking、Greenwich、Red Ribbon、Mang Inasal、Burger King、PHO24、Yonghe King、Hong Zhuang Yuan、Dunkin 'Donuts、Highlands Coffee、Hard Rock Cafe、Smashburger、CBTLなどのブランドを持つ。

【ファンダメンタルズからの分析】本サイトの投資力レーダーでは6項目はほぼ主要30社の平均並みとなっている。19年第2四半期までは概ね平均を大きく上回っていたが、大型M&Aの収益化遅延と今回の新型肺炎禍が加わり、経営指標が急速に低下している。ただ内部留保は350億ペソ前後あり、潤沢ではないものの当面の経営に不安が生じることはないだろう。株主還元には前向きで配当性向は505弱を維持している。ただ株価が高かったため配当利回りは2.2%前後(3/16現在)にとどまっている。

【株価バリエーションからの分析】3/16時点でPER20.86倍、PBR73倍前後、本サイトオリジナルのPVR0.9倍となっている。PBRが高いのはM&Aで一時的に負債が急増したため。株価が下がっているため極端な割高感は消えたものの、相対的にはまだ割安の域には達していないといえる。

【テクニカル分析】
JFCの高値予:187.3 安値予:162.4 左は3/16現在の月足になる。3月に入り一段と株価が低下している。売買高が低水準で推移しているため、まだ底入れの雰囲気は薄い。ただし各指標との下乖離は拡大しているため、市場全体がリバウンドに向かえば反発も期待できる。

 

 

 

【今後の戦略】ADRも米国で人気があり、世界的に注目されている銘柄の一つとは言えるが、現状ではまだ仕込みのタイミングではないだろう。ただ、コロナ禍が落ち着きを見せれば株価の戻りは早そうだ。買いの目途としては前月の高値を抜けたときになる。現在、フィリピンの取引所は売買停止中だが、新たに掲載したADR情報をチェックしておき、動きを確認しておきたい。

 

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